AI・ロボット時代に求められる教育

コラム

2021年3月、千葉県の駅ナカそば屋「そばいち」では、ついに厨房でロボットがそばを茹で始めました。

日本の労働人口の49%が機械に代替可能との研究がありますが、それがいよいよ身近になってきています。

AIやロボット化の時代に負けない学力については国も指針を示していますが、教育の現場で具体的にどのように取り組めばいいのでしょうか。

映画「Most Likely To Succeed」

この映画は、AIやロボットの時代に通用しなくなる、従来型教育の課題を明らかにするドキュメンタリー映画です。

これまでに20カ国以上で5000回以上の上映会が開催され、日本でも2016年以来、120回以上の上映会が実施されているのでご存知の方も多いと思います。

米国カリフォルニア州にある「High Tech High」という公立高校を舞台に、新しいプロジェクト型の授業を通して時代を見据えた教育改革の姿を紹介しています。

例えば、歴史で起きた古代文明の隆盛と衰退について理論を考え、その理論をギアやチェーンを使った美術工作で表現したり、紀元前5世紀のギリシャアテネを研究し、学んだことを演劇で発表する授業に取り組んでいます。

テストも教科書も成績表もありません。知識が無料でいつでも手に入る時代です。

知識を活用して何かを生み出すプロジェクト型授業こそが、これからの時代に必要な自発性や協調性といった、目に見えない「ソフトスキル」を身に着けることができると指摘しています。

ちなみに学力面では、カリフォルニア州の英語と数学の模試テストで平均より10%点数が高く、大学進学率も98%という実績を残しています。

マインドセット

発達心理学における世界的権威キャロル・S・ドゥエックの著書「マインドセット~やればできる!の研究~」では、人生を左右しているのはマインドセット(心のあり方)であると述べています。

自分の能力は固定的で変わらないと信じている「硬直マインドセット」と、自分の能力は努力次第で伸ばすことができると信じている「しなやかマインドセット」があり、人生を柔軟に豊かに過ごすことができるのは「しなやかマインドセット」の持ち主であると指摘しています。

勉強のやる気がない子どもは「硬直マインドセット」の子が多く、その原因は親や先生のほめ方にあるそうです。

テストで100点をとった時、親や先生が「よくできたね!頭いいね!」とほめると、子どもは「良い点をとる=頭がいい」「良い点をとらない=頭が悪い」と解釈し、一度でも悪い点をとると自分は頭が悪いと信じ込み、勉強しなくなるか、失敗を避けるために難しいことに挑戦しなくなります。

頭の良さをほめると、学習意欲が損なわれ、成績も低下するそうです。

一方、「しなやかマインドセット」の子どもは、結果よりも努力過程に成長の喜びを見出しますので、難しい課題に直面しても、それを乗り越える方法を自分で考えていきます。

成績が悪かった時には、先生は「もっと懸命にがんばった子が大勢いる。みんなよりいい成績がとりたいなら、もっとがんばる必要がある」と、努力過程に焦点を当てて応援することが必要です。

探求型でも教科指導型でも、先生がどんなマインドセットで子どもと対話するかが重要です。才能より努力過程を評価し、時代変化を自分で乗り越えようとする学力を伸ばしたいものです。

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