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小さくても工夫と柔軟性で勝つ方法とは。【斬新塾】をご紹介(1)

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『近くの学校の生徒数も減ってきたし、大手の塾はさらに大きくなってTVコマーシャルをガンガン流している。小さい塾は近くの生徒を集めて口コミで地道にやるしかない』そう思っていませんか。
実は人口減と業界の統廃合はどの業界にも影響を与えていて、学習塾も例外ではありません。学習塾のなかにも小規模ながら、いや小規模だからこそのアイデアで大手塾には絶対に出来ないような取り組みを行い、成長している塾があるのです。

矢野経済研究所の「教育産業市場に関する調査」によれば、2015年学習塾の市場規模は9,570億円で対前年比2.0%増。過去も今後も微増が予測されており、塾マーケットは拡大しています。要因としては「映像授業を組み合わせた学習サービスが堅調、小学校低学年層の生徒開拓が活発化、授業料の値上げを実施する事業者が散見されている」などを挙げています。

この他にも実際に政府による統計データ(経済センサス)では、2014年の事業所数は55,037、過去2年間の新規開設から廃業をのぞいた実質増減は2,835増となっています。このうち単独事業所(1教室だけの塾)は32,374、実質増減は153減となっています。仮説ではありますが、フランチャイズへの加盟店の増加、大手塾の映像授業の導入などで規模の大型化が進んでいることがわかります。
これはどの業界にも当てはまることであり、流通業界でも店舗の大型化で小規模店舗が厳しい状況に置かれています。

しかしそんな中でも所帯の小ささを活かしたスピードと柔軟性で伸びている会社はたくさんあります。有機野菜で作った離乳食通販、立ち食い寿司、タイヤ交換の移動店舗、注文してから30分待たないといけないパンケーキ屋、枚挙にいとまがありません。

今日は、そんな環境の中で伸びている3つの学習塾を【トンガリ塾】として取り上げます。
今日紹介する塾は、工夫を凝らした高い付加価値サービスで集客に成功しています。
顧客の立場から考えると、我が子に画一的なサービスを受けさせるのではなく、高品質で特別なサービスを提供してくれる塾に通わせたいという思いを反映しているのではないでしょうか。

ターゲットを絞る

1.【斬新塾①】あえて顧客を減らす!女子生徒専門塾

「ターゲットを明確にすること」「ターゲティング」という言葉はマーケティング書籍などでも基本的な手法として記載されています。『誰にでも売りますよ』というのは誰にも響かないため顧客のイメージを明確にしてこそ訴求ができるということですね。
例えば・・・

眠眠打破

眠気覚ましの一本として有名ですね。コンビニにも必ず置いてありますし、先生方も受験で徹夜されたときに使ったことがあるかもしれません。知名度は相当なものではないでしょうか。眠眠打破を飲むと眠気が吹っ飛ぶようなイメージです。ところが主成分をみるとカフェイン・アルギニン・ビタミンB群などで、それらはほとんどの栄養ドリンクで主成分なのです。分類も清涼飲料水、決して眠気覚ましのお薬ではないのです。この商品のヒット要因はネーミングにもありますが、そもそもは「眠ってはいけないドライバー」にターゲットを絞り込んで発売したことにあります。深夜ドライバーがパーキングエリアで飲んだというところから口コミで人気が出たのですね。営業ドリンクのマーケットが飽和していたことから、普通のマーケティングでは勝てないとにらんで、ことさらに顧客を絞り込んで成功した事例です。

スタジオアリス

スタジオアリスも子どもがある家庭で知らない人はいないくらいの知名度です。しかしスタジオアリスも元々はただの写真館と言えるでしょう。昔はどこの地域にも2,3件は存在し、成人式やお見合いなどハレの日に利用するものでした。ところがご存知のとおり、日本人の習慣の変化にも伴って、街の写真館はほとんど見かけなくなりました。そんな中で、生き残っているどころか子どもの写真といえばスタジオアリスというところまでの成功を収めています。こちらもターゲットを子どもに絞り込み、内装やブランディングも子供向けに統一することが成功要因です。客単価も一般の写真館よりアップすることに成功しています。

学習塾の場合は、大半が入塾希望者を全て受け入れるという方針だと思います。ざっくばらんに言えば、生徒自体が減少傾向にある中、一人でも入塾者を増やしたいというのが本音ではないでしょうか。
そんな時代に逆行して対象を【女子】に絞り込み、教科も【数学】だけを訴求するという英断を行い、生徒を増やしている塾が宮城県にあります。

『男子生徒がいると静かな環境で勉強できにくい』『男子生徒との間で異性間のトラブルが不安だ』というご両親の心配事は確かにあります。また、講師は全員女性で思春期の女性ならではの生活面や体調面、さらに親には相談しにくいことまでも同性の先輩が丁寧にサポートするという打ち出しは女子専門だからこそできることです。

数学に強いという教務面での特長を重ねてPRされているのは見事というほかありません。
本来顧客を絞り込むということはとても怖いことですが、絞りに絞り込むからこそ他の塾との違いが浮き彫りになり結果として市場に受け入れられる。
医学部進学希望者だけ、英語だけ、など絞り込むこと自体は他の事例もありますが、女子と数学に絞り込む。非常に興味深い成功例です。

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